会社史上2人目。新規事業立ち上げに成功した理由は「楽しく学び続ける習慣」にあり

2016年にリリースした学習動画サービス「GLOBIS 学び放題」は、おかげさまで動画が3000本間近となりました。突然襲った新型コロナウイルスで私たちの働き方や生活、価値観が変化していく中、今後の意思決定を支える知識・知恵を身につけたいと、より多くの方にGLOBIS 学び放題をご活用いただいています。

今回は、医療現場のビッグデータを病院の経営に活用する仕事を持つユーザー、八木脩さんにインタビュー。GLOBIS 学び放題で学んだことをいかに実務に活かしているか、また、変化の激しい社会の中でどんなことに挑戦するかを伺いました。

「今のままで良いのだろうか」漠然とした不安から始めたGLOBIS 学び放題

――八木さんは現在、どんなお仕事をなさっていますか?

私の会社は医療に関するビッグデータを取り扱っており、システム運用技術や分析スキルを活かして、医療関係者の方にソリューションを提供しています。私の所属する部署では、病院内のデータを分析して、数値的根拠に基づいた経営の意思決定を支援しています。

現在、私は部署の仲間と立ち上げた新規事業で、病院がデータをExcelで分析し、活用しやすい形に変換できるクラウドソフトの営業やマーケティングを担当したり、お客様のサポートを行ったりしています。

――八木さんがGLOBIS 学び放題を始めたキッカケをお教えください。

GLOBIS 学び放題は、妻の会社が法人向けプランに入っていて、彼女が自宅でクリティカル・シンキングやマーケティングを学習している姿を見て知りました。

私がGLOBIS 学び放題を始めたキッカケは、今から2年前。私は、日本各地の病院に向けて自社製品やサービスの営業と、現地でのサポートを担当していて、月に10日は出張していました。1週間で北海道から高知、大阪、名古屋を巡って帰京することもありました。

――1週間でそんなに多くの地域を移動するとは大変ですね…!

そうですよね、なので移動時間は睡眠に当てていました。でも、せっかく空いた時間を寝てばかりいるのはもったいないとも感じていました。繁忙も一時的なもので、今後は下火になっていく状態も見えていました。今の会社に残ろうか、転職しようかを考える中、いずれにしても、自分の身になるものに時間を当てたいと思うようになりました。そんな時、妻が見せてくれたGLOBIS 学び放題をふと思い出して、2019年1月に始めました。

学習を楽しむ秘訣は、自分にピッタリの動画にめぐり合うこと

――八木さんは普段、どんな学習ルーティンを組んでいらっしゃいますか?

通勤時間を学習に当てています。新型コロナウイルスの影響もあって毎日片道1時間を歩いて通勤しているので、そこでGLOBIS 学び放題の動画を流し聞きしています。

深掘りしたいテーマや軽く流したいテーマまで、その時の気分で自由に選んでいますね。動画は腹落ちするまで4〜5回繰り返したり、週末には風呂に入りながら、聞き落としていた詳細を見直したりしています。

動画の中で「これは重要だ」と思ったら、動画の時間やキーワードをメモに残したり、関連書籍をAmazonのほしいものリストに入れたりしています。

――ご自分に必要な動画をどのように選んでいらっしゃいますか?

基本的には、仕事に直結する動画を選んでいます。GLOBIS 学び放題には動画がたくさんあるので、自分にピッタリの動画にめぐり合うのはもう、ご縁ですよね(笑)。どれから始めたら良いか迷ってしまう時は、色んなカテゴリをざっと見回して「これだ!」と感じたものを最後まで見ています。

一時期、スタンプラリーのように、カテゴリに入っている動画全てを見終えることが目的になっていましたが、必要じゃないタイミングに見ても、なかなか頭に入ってきませんでした。今は全部を制覇しなくても良いや、と割り切っています。その時の自分に合う内容の方が何倍も吸収できますし。

――八木さんはGLOBIS 学び放題を1年半続けていらっしゃいますが、学び続けられる理由は何でしょうか?

楽しいからです。同じ動画でも見る角度を変えるだけで、新たな発見があるんですよ。例えば、GLOBIS 学び放題の講師が話す仕草を見て、声量や抑揚、スピードを変えるだけで相手への伝わりやすさがまったく違うんだな、と。

また、講師が動画の冒頭で話すところも好きです。フレームワークの動画で、「もし、バッティングセンターのボールがサッカーボールだったらどうしますか?」というものがあって。講師として長年培ってこられた伝え方やつかみに触れるたび、自分もお客様や社内でのプレゼンに活用しようかな、とメモをしています。

GLOBIS 学び放題で学んだことは新規事業の立ち上げに活用する

――GLOBIS 学び放題で学んだことを、現場にどのように活かしていらっしゃいますか?

学んだことは新規事業の立ち上げに活かせたと思います。ゼロから作り上げるという経験をしたことがなかったので、上司から新しい製品やサービスを作れと言われた時は悩みました。

動画「意味のイノベーション」の冒頭に、「ロウソクはなぜ売れるのか」という問いがあります。ロウソクなんて時代遅れで日常生活に必要ではないのに、目的を変えれば売れる。既存品にこれまでとは違う意味を与えると蘇り、わざわざ新しいものを作る必要がない、と。「これだ!」とひらめき、自分たちがこれまで扱ってきたサービスや製品を見直して再定義・再構築をしたら、新しい価値に気づいたんです。

グロービス学び放題「意味のイノベーション」より

――社内で企画をどのように進めていったのですか?

弊社では、企画提案書を作成したら最終的に社長にOKをもらう必要があります。そこで、まずは企画案を見せて賛同してくれたり、スパーリング相手になってくれたりする仲間を集めました。

また、企画の実現に向けて、予算や売上予測などの説明や、論理的な伝え方も必要になってきますし、社長や上層部を説得するのに熱意だけではいけない、とGLOBIS 学び放題でマーケティングやファイナンスなどの動画も見直しました。

当初より、最大の壁は社長だろうと想定していました。なんとしても企画を実現させたかったので、社長以外の上層部数名の後ろ盾を得ることにも注力しました。そうした周りからのサポートもあり、最終的に社長は企画へGOサインを出してくれました。

――八木さんが新企画を進めるにあたり、現場ではどんな反応がありましたか?

弊社は「新しいことに挑戦しよう」というよりも「今までのことをやれば良い」という保守的な文化・環境で、多くの事業がトップダウン型で始まっています。社員の私が事業の企画・提案を行ったのは会社が始まって以来2例目で、事業化まで至ったのは初だそうです。

「この会社でやることがなくなるなら自ら作ってみよう。ダメなら辞めれば良いか」という気持ちで始めた企画も、今では10名が関わっています、事業が目指す方向性や価値をメンバー間で共有しながら、各自の専門性を活かせる体制をとっています。何よりも、これを機に「自分も新しいことができるかも」と、前向きな姿勢になった社員が出てきたことが嬉しいです。

「わかっているつもり」を「できる」にするために、経営大学院の単科生になった

――八木さんは、GLOBIS 学び放題で学びながら、グロービス経営大学院の単科生としても学ばれていらっしゃいますよね。

新規事業は始動してからが本番で、顧客を増やしてサービスも拡充しなければならないので、本格的にマーケティングを学びたいと思っていました。そこで、グロービス経営大学院の体験クラス&説明会に足を運んでみたところ、事務局の方にはクリティカル・シンキングを勧められたんです。

スケジュールの都合上、2つを同時に受講する余裕がなくて迷いましたが、「クリティカル・シンキング=グロービス」というイメージもあってクリティカル・シンキングを受講することにしました。私は「GLOBIS 学び放題であれだけ動画を見たんだから、楽勝でしょう」という気持ちでいました。

――実際に単科のクラスを受講してみて、いかがでしたか?

クラス初日で出鼻をくじかれました(笑)。実際に受けたら難しくて「なんだこれ……」と。自分が分かっているつもりでもできていない、ということを知るために受講したんだと意味づけることにしました。でも良いんです、「できない」と気づかないと、上達しようという気持ちにもならないから、大事な機会でした。

学習は孤軍奮闘するよりも、やっぱり仲間とディスカッションして切磋琢磨し合う方が何倍も楽しい。新型コロナウイルスが落ち着いて通学できるようになったら、オンラインとの違いを実感したいのもあり、次はマーケティングのクラスを受講したいです。

変化していく社会で変わらないのは「お客様に何を提供できるか」という問い

――変化の激しい社会で、今後、八木さんがどんなことへ挑戦するかをお聞かせください。

新型コロナウイルスによって人々の働き方や価値観が変化して、「リアル」には今まで以上の価値や特別感が求められると考えていますが、お客様に対して「何を提供できるか」という問い自体は変わらないと思います。

新規事業の顧客数を増やす、サービスを拡充する、そして事業自体を発展させることが、私の今後の挑戦です。日々、現場で実践する、新たな課題に気づく、学習して乗り越える、そして成長するというサイクルを繰り返し、その結果として、お客様や仲間の成長に繋がる、共に成長するという関係性を作ることに挑戦し続けたいです。