【インタビュー記事】自分なんかが本当に起業してもいいの?(2/3)

起業と聞くと、どうにもこうにも難しそうで一歩身を引いてしまう。
そんな起業家“予備軍”が抱えがちな不安に対してどのように向き合っていくのか。

前回は講師の鳥潟氏のご紹介をいたしました。第二回は起業を考えるビジネスパーソンが抱えがちな不安について具体的に紹介いたします。ぜひお読みください。

第一回:起業に対して足踏みしているあなたへ
第二回:不安要素1.そもそも自分なんかが起業してもいいのだろうか?(今回)
あああ:不安要素2.自分のアイデアが他の人と被っていたらどうする?
あああ:不安要素3.周りの人に反対されてしまう
第三回:未来のベンチャー起業家へ

不安要素1:そもそも自分なんかが起業してもいいのだろうか?

「起業できる人はきっと自分などとは違い、経営センスがあり、人脈があり、資金がある人だ。起業なんてものは自分にとっては分不相応な話」

多くの人が起業をあきらめてしまう理由として、最初に持ってしまいがちな考えですが、こう考えてしまうと起業が非常にハードルの高いものとなってしまう、むしろそれ以前に、そもそも起業という選択肢そのものが目に入らなくなってしまいます。
こんな「最初」の悩みについて、鳥潟氏は成功する起業家の共通点をこう語ります。

鳥潟氏「一番大事なのは世の中にある課題に対して解決したいと思うことですね。
良くも悪くも、何か課題を発見したときに「これは誰かが解決しようとしてくれるんじゃないかなー」と思って向き合わない人が多いんです。
世の中で成功している起業家の多くは「自分こそが絶対に解決する」という責任感を持っている。そんな人がベンチャーに向いていると思いますね」

とはいえ、「絶対に自分がやる」そんな強い意志を持つことは、そう簡単ではありません。
そしてその意志を事業成功まで持ち続ける難しさといえばなおのこと。
鳥潟氏は強い意志を持ち続けられる人を「わからない領域に対して挑戦することをワクワクできる人」と定義したうえで、それを可能にする心の持ち方についてこんなヒントを挙げます。

鳥潟氏「心の中に何かやりたいことや成し遂げたいことの種、そんな「小さな思い」を、「どうせできない」とか「自分にはできない」と思わずに育ててみて欲しいんですよね。
育てるというのは学ぶこと。どうやったら実行できるのか、自分で考えてわからなかったらわかる方に聞いてみてる。聞いてわかったら少しでもいいので実践をしてみると。
小さな実践を積み重ねていくうちに確実にそれが自信につながってくると思うんですよね」

小さなことでもいいからやってみる。
普段の生活の中で成功体験を積んでいくことによって、何かにチャレンジすることが楽しくなってきてしまう。
そんなループを作り出せれば、確かに自然と「ワクワクする」心を持つことが当たり前になりそうです。

 

不安要素2:自分のアイデアが他の人と被っていたらどうする?

次に挙げられた不安、それは起業のコアともいえる「アイデア」の話です。
「これはいける!」と思ったものが、すでに別の誰かによって考えられていたり、実現されていたとき、このまま突き進むべきか、それともまた違うアイデアを考えるのか。
初めてのベンチャー起業において、避けては通れないこの悩みについて、鳥潟氏の答えはこんなものでした。

鳥潟氏「アイデアが似ていると言っても、実際に細かくみてみると、ビジネスモデルが違ったり、提供しているターゲットが違ったり、収益のモデルが違ったり、微妙に異なっていることがあると思うんですよ。
今自分が考えているアイデアが競合とのアイデアと比べた時に何か決定的な違いがあればそこを深掘っていくことをおすすめします」

一見提供する価値が同じだったとしても、タイミングやツールの使い方、価格、スピードなどが違うことによって全く別物になる、というのが鳥潟氏の考え方。
さまざまな分野のテクノロジーを研究しながら、サービスの受け手にどのようにアプローチするか考えることで、似ていると思っていたアイデアもオリジナルになっていくのだといいます。

その例として鳥潟氏が挙げたのが、配車サービスUBERです。
UBERが提供している機能は「目的地に手早く手軽に移動する」という点でタクシーと同じように見えますが、その価値をGPSの利用や提供者を変えて届けることによって、巨大な既得権益を脅かすほどの成長をみせました。
このように、全く新しいビジネスモデルは最新のテクノロジーと既存のビジネスモデルを組み合わせることで生まれていきます。
だからこそ、さまざまなビジネスのテクノロジーを研究しながら、自分たちのサービスの届け方を考えることが重要なのです。

 

不安要素3:周りの人に反対されてしまう

取材の中で挙がった3つ目不安は、いざ起業する!となったときに「いや、やめときなよ」と周りから言われてしまうこと。
特に自分が生活を共にしている家族はもっともリスクを分け合う存在です。
なればこそ、家族が自分のやりたいことに反対するのはごく当たり前のことなのですが、起業家にとっては精神的な負担を抱えることに。
そんな、周囲の反対とどのように向き合っていくべきなのか。鳥潟氏は次のように語ります。

鳥潟氏「起業と一言で言っても、今の会社を退職して全くゼロの状態で立ち上げるだけが起業じゃないんですよね。
企業に所属しながらもご自身がやりたいことがあったときに、その事業をまず考えてみる。事業プランを練ってみると、もしかしたら同じようなことを考えている仲間がいるかも、そしてそういう方を集めるなど、退職しなくてもできるやり方はあるんです」

鳥潟氏は新卒で入社したサイバーエージェント時代、週に一度様々な業界業種の人たちが集まる勉強会に参加することで起業に向けた情報収集をしたり、起業し家庭を持った後も毎朝5時に起きて2時間の勉強時間を確保していたのだそうです。
そんな鳥潟氏の姿は、言葉の通り「会社をやめなかったとしてもやれることはたくさんある」ということを示してくれます。
いきなり会社をやめてすべて一人でやろうとするのではなく、起業にも色々なやり方があるのだから、初めから自分の持っている資源を使わないで捨ててしまうのは非常にもったいないこと。
起業というと、大きな決断を迫られるようなイメージを持ちがちな方にとって、この考え方は大きな支えになるのではないでしょうか。
さらに鳥潟氏は、「一人でやろうとしない」ことの価値についてこう続けます。

鳥潟氏「まずは自分が何をやりたいのかを考え、それを誰かに言う。
すると、それがよりはっきりとした輪郭を見せてくれたり、同じことを考えている仲間が現れて、さらには資金を提供してくれる人が見つかったりすることもある」

まずはできることをやること。
できることをやっているうちに、必要なものがだんだんと揃ってくる。
それが周りとのよりよい付き合い方なのです。

こちらの記事は連載となります。
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第一回:起業に対して足踏みしているあなたへ
第三回:未来のベンチャー起業家へ

 

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