【インタビュー記事】今すぐ実践できる、AI時代を生き抜くための「もっともシンプルな方法」とは(2/2)

AI時代を生き抜くために、あなたはどんな準備ができていますか?
前回に引き続き、テクノロジーと共に生きる未来への視点について、「グロービスAI経営教育研究所」(GAiMERi)所長の鈴木健一氏に聞きました。
第一回は教育のテクノベート化とはなにかについて伺いました。第二回はAI時代ではビジネスパーソンに必要な基本スキルについてご紹介いたします。ぜひお読みください。

第一回:教育をテクノベートする
第二回:AI時代に我々ビジネスパーソンが意識したいこと(今回)

 

2、AI時代に我々ビジネスパーソンが意識したいこと

~テクノロジーの原理を知ろう~

とはいえ、AIがもつ可能性にはポジティブな面だけではなくネガティブな面もあるのではないか、と漠然とした不安を抱えているビジネスパーソンもいるはず。
そんな苦手意識を克服するための方法として、鈴木氏は「とても簡単な方法が一つだけある」と教えてくれました。

鈴木氏:「古い言い方になるけど『知は力なり』です。知らないことが苦手意識になる。自分で知りにいくことをしない限り苦手意識はなくならないんです。自動運転や碁で機械が勝つ、あたかも手品のような出来事に考えが及ばない、でもその原理は意外にもシンプルだと思います。手品にも種があるようにテクノロジーにも原理がある。それは非常にシンプルなんです。表面的には複雑に見えるけれど、わかる、理解するという気持ちが大切になってきます」

どんなものにも原理はある。ハッとさせられる言葉でした。
AI、機械学習など、数年前までなじみのなかった言葉が、今やみんなが知るものになったことそれ自体がヒントと言えるのかもしれません。

苦手意識を克服するというアプローチは誰にとってもハードルが高いもの。
ですが、わかるようになりたい、知る、知識を増やしたいと思う好奇心、向上心が助けになります。これにより10年前に実現のイメージがなかったものが、今では当たり前に実現できている、というような世の中になったのではないでしょうか。

さて、この「食わず嫌い」を克服したら、次に気になるのは「人間がAIとどう共存していくのか」というテーマ。様々な職業が機械に置き換えられていくとされている中、ビジネスパーソンはどのような道を歩むべきでしょうか。

 

~クリティカル・シンキングはAI時代の武器~

AI時代にビジネスパーソンがやるべき「人間にしかできないこと」について、鈴木氏はこう語ります。

鈴木氏:「(グロービスの講座である)クリティカル・シンキングは、もともと不確実性の高いビジネス環境の中で、考え抜いて課題を乗り越えるための思考術として提供してきたものです。それはつまり、人間でしかできないことです。たとえば課題を設定する、仮説、枠組みを考える、そういったところはまさにAIが苦手なところ。現時点でAIができることは限られているので、何ができるかを知る。何をさせるか?を考えることが大事だという話は、クリティカル・シンキングの重要性を示しているんです。」

AIを理解したうえで、「どう使うか」というところに人間の価値を見出すのだという鈴木氏。その意味で、「クリティカル・シンキング」のような、人間の価値を高める思考を身につけることが重要だと言えるのかもしれません。

 

~AI時代を生き抜くために必要なのは「好奇心」~

「クリティカル・シンキング」以外にも鈴木氏は次のような学習方法を薦めてくれました。

鈴木氏:「私が好きなのは、スタンフォード大学がMOOCSで公開しているAndrew Ng氏の授業ですね。英語ですがレクチャースタイルでも本当に面白い授業です!世界の第一人者から動画で学べるいい時代です。ティーチングノートもPDFで得られます。日本語だと、一般社団法人ディープラーニング協会の試験を受けてみるのもお薦めです。試験を学びに使ってみてはどうでしょう。GAiMERIのアドバイザリーボードをお願いしている東京大学の松尾豊研究室のウェブサイトもたくさんの事を学べます。最近では教材もオープンにされていて自由に見られますから、最初はそういったものを見ていくことで自分に必要なことがわかってきますよ」

ほかにも、最初のころは社外の勉強会に行くのがよい、など今の時代らしいやり方が次々飛び出します。必要なことが手に入りやすいいい時代だからこそ、やるかやらないかで差がつく今。鈴木氏が最後に語ったのは、「好奇心」の重要性でした。

鈴木氏:「好奇心・関心、これが一番の原動力なのではないでしょうか?しかも世界の一流の人たちの学びを得られるすごくいい時代です。まず知ろうとすることがもっとも大切ですよね」

前回の記事はこちら

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最後に…
鈴木氏が講師を務める「データサイエンスの潮流とビジネスへの実践」は「グロービス学び放題」で公開中です。AIや機械学習などテクノロジーに関心のある方はもちろん、鈴木氏が取り組む「テクノベート」を体感したい方はぜひご覧ください。
◇テクノベート(実践|ビジネス実践知)
【データサイエンスの潮流とビジネスへの実践】

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■AI関連の知識を幅広く学びたい方はこちら

■書籍
・データサイエンス入門-竹村 彰通 (著)
・人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの-松尾 豊 (著)
・AI vs. 教科書が読めない子どもたち-新井 紀子  (著)  
・深層学習 機械学習プロフェッショナルシリーズ- 岡谷 貴之(著)

 

 

 

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