【インタビュー記事】「最高にやりきった」と言える人生に必要な、たったひとつのスキルとは(2/2)

「自覚力のリーダーシップ」と聞いて、みなさんはどんなことを思い浮かべますか。
前回に引き続き、今の時代のリーダーに求められる「自覚力」について、グロービス経営大学院でリーダーシップの講座を担当する鎌田英治氏に聞きました。

第一弾はこちら

3:ビジネス社会がもつ競争の本質

鎌田氏が「自覚力」が必要な理由の2つ目として挙げたのは、「ビジネス社会を生きる上での意識」に関してです。
「働く」という誰もが直面するテーマに対して、「自覚力」があることによってどんなメリットがあるのでしょう。

「ビジネスをしていく上で頭の中にしっかり入れておかなければならないことは2つ。

1つめは、事業はお客様の支持がなければ成立しないという事実。
2つめは、競争相手よりもうちがお客さんに選ばれなくてはいけない、つまり『競争』には勝たねばならないということ。

ちなみに、『競争』というのは、松下幸之助さんもおっしゃっていたように、新しいものや進化を生み出すことにもつながりますよね。
そう考えるとビジネスにおける競争は、人間社会をよりよくしていくための原動力、社会の問題解決の源泉なんだろうと思うんです。
それでは競争に勝ち抜く上で必要なものは何か。それは、アイディアや戦略です。
最終的には素晴らしい製品やサービスを生み出して、お客さんにとって意味のある、高い価値を生み出していなければいけない。
そうしたものを生み出すためには、やっぱり多くのことを学び、様々な関係者たちと侃侃諤諤の議論をし、本当にこれで行けるだろうか?お客さんの期待を超えているだろうか?と、試行錯誤を繰り返しながら、アイディアを磨いていく必要があると思うんですよ」

 

4:オリンピック・アスリートから学ぶ競争と自覚

「究極まで磨き上げたもので競争する」というビジネスの世界を、鎌田氏はオリンピックのアスリートに例えます。
スポーツ最高峰の世界に人が心を打たれる理由、そこにも「自覚力」の存在が見出されるのです。

「人々が心を打たれるのは、彼ら(アスリート)のそこに至るまでの道のりなんですよね。
精神力の強さや、飽くなき努力。多くの人への感謝みたいなものも含め、彼らのメンタリティの深いところに、生き様やしっかりとした軸がある。
それこそが、今のその人たちがある理由なんだと思います。
つまり“やると決めたことをやり切る努力の尊さ”、そこに彼らの深い“自覚”が見えるからこそ、心を打たれるのではないかと思うんですよ」

競争に勝ち抜いたアスリートが持つ「努力」や「自覚」。
それはビジネスの世界でも同じだと鎌田氏は言います。
そしてそれは特別な人だけが持つ力ではない、ということも。

「アスリートもビジネスの世界でも、頑張っているのはみんな同じ。
その中でコンマ数秒ギリギリのところで勝つ、選ばれるというのはやはり『どれだけやりきったか』というところに行き着くと思います。
精神論のように聞こえるかもしれませんが、そう単純な話ではない。
アイディアや戦略、知識、そしてテクノロジーを活かして何かを生み出すということは、その前提として、その為の調査、検討、議論、実験などなど、試行錯誤の連続であり、ありとあらゆる準備をして、成果に拘っていく。
まさに『どのくらいやったか』という思考×行動の総量で差がつくということです。
そしてそこにこそ、『自覚力』が関係してくるわけです。
ビジネスの世界には、「自覚が必要」なんて言わなくても、勝手にスイッチが入っている人がいます。
スティーブ・ジョブズとかもそうかもしれないですね。
あるいは、若い人で夢中になってやっている人。自覚とか小難しい話はなくて、俺はこれが好きなんだよっていうタイプの人には、『自覚力』の話は必要ないかもしれません。
だけど実際は、そうじゃない人のほうが多いと思います。
だからこそ『自覚力』の話がしたい。自分の中の『こうしたい』とか『こういう人間なんだ』という自覚と向き合って、自分で決めていくことによって、その目標や願望に向かって全ての力を出し切る思考と行動の原動力になると思っています」

5:一度きりの人生で「最高にやりきった」と言うために

ギリギリのところで最後に違いを生むのは、能力よりも当事者意識。
そしてその当事者意識の根っこにあるのが、自分の意志を強く認識する「自覚力」であると話す鎌田氏。
この時代を生き抜く上でどんな人にも必要なスキルであることを強調します。

では、そんな「自覚力」を身につけるためにはどうしたらいいのでしょうか。
鎌田氏からは厳しくも真っ当な言葉が。

「“自覚”という文字通り、これは他人がこうしろと言っても無理な話なので、自分で自分のスイッチを探して押すということしかないと思うんですよね。
さらに“自覚力”の必要性は、ある程度の責任を経て失敗して、その原因を突き詰めた先にある“ああ、自分には自覚や努力が足りなかったんだ”という認識からしか生まれない」
失敗や挫折を繰り返して、さらに自分の深いところに向き合うことで「自覚力」を鍛えていくという鎌田氏。
最後に語られた、激変の現代ビジネス社会を生き抜くみなさんに「自覚力のリーダーシップ」講座を通して伝えたいメッセージは、とてもシンプルで本質的なものでした。

「競争の中で『より良いものを作っていきたい』という気持ちがあるから、みんな努力するわけです。
どうせ一度きりだったら、納得のいく人生を送りたいじゃないですか。
本当の自分の努力を振り絞って、最後には『最高にやりきった』と言えることをやれたら、人生はもっともっと楽しくなると思うんですよね」

鎌田氏が語る「自覚力」。まさに経営を志す人にとっての必須スキルと言えるでしょう。
現在「グロービス学び放題」ではもっと深く学びたい方に向けて「自覚力のリーダーシップ」講座を公開中です。
ぜひ、リンクから「納得いく人生」への第一歩を踏み出してみては?

◇組織・リーダーシップ(上級|ビジネス実践知) 
【自覚力のリーダーシップ】

(視聴時間:01分08秒)

著書:『自問力のリーダーシップ』(ダイヤモンド社)

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